2015-01-01から1年間の記事一覧
トランジスタラジオや50CCのオートバイから始まったハイテク大衆耐久消費財の開発路線は、このような日本的経営のなかで、この時期にいよいよ絢爛たる花を咲かせた。その主なものを並べると、次のようなリストになる。 1974年:デジタル液晶時計(カシオ) 1…
他の心理学者は次のような実験を考案した。その実験では予めどのような刺激が呈示されるか被験者は知っており、見えないものを無理に何かに見させようとするような不自然なことをやめたのである。つかわれた刺激は、波型、三角、四角の三種類で、そのうちの…
アメリカでは「中国脅威論」が花盛りだ。「いつ中国に抜かされるか?」というよりも「もうすでに中国の天下だ」といった悲観的な論調が支配的である。2011年春の「世界の見方についての調査」(ピュー・リサーチ)で、世界中の数千人に「世界一の経済大国は…
拒否権についても四国の同意を得たが、その具体的な範囲については、四五年二月のヤルタ会談に決着が持ち越されることになった。米、英、旧ソ連首脳によるこのヤルタ会談では、拒否権は手続き問題には適用しないことなどが決められ、四月二十五日から六月二…
平成不況の中で一層の円高が進み、為替レートで評価すれば日本の国内生産コストがアメリカのような高コスト国をはるかに上廻るような事態になると、もはや最も効率的な日本の企業でもそのままの状態で国際競争力を維持することは難しくなる。実際一九九四年…
彼女たちは、朝起きると中央教会でのミサを聞き、そのあとそれぞれの小屋に戻って沈黙のうちに仕事にはげむ。仕事をしつつも、祈りをたえずくり返し唱えている。小屋のなかでは、代表して二人の女性が詩編を交互に朗誦して、他の者たちは心のなかでそれをく…
どうやら、本当に降りられるようです。さまざまいろんな問題が残っておりますが、まずは「お疲れ様です」と言うことにしましょう。一時期は驚異的な粘り腰で小沢一郎さんを手玉に取ったり鳩山さんがピエロにさせられたりと、いろんなエピソードが残りました…
すでに激しい経済摩擦が起きているアメリカからではなく、アジアから貿易黒字を稼ぐ比重が高まったということは、それだけをみればたしかに日米間の貿易不均衡問題の激化が避けられたことになる。しかし、このまま対アジア出超額の比重が増加していくことに…
リアル書店の店員さんならやらないような失敗です。電子メールで大量に送る商品情報ですから、コストは問題にならないのでしょうが、それですっかり、わたしはAmazonからの宣伝メールを読まなくなりました。さて、ここまでの話をふまえて、無料ビジネ…
日本における経済変動とそれに対する世論の動きには、次のような共通した傾向を見ることができるのではないだろうか。まず、大きな好況の過程では、それによってもたらされる生活パターンの変化がジャーナリズムで大きく取り上げられ、デモンストレーション…
こうした中で今目立つのは、「こんな理不尽なことを許してたまるか」と、無党派層から政治に目覚める有権者が著しく増えてきたことだ。これまでの無党派層は、確かに政治に無関心な人たちが少なからずいた。しかし、四パーセント台の高失業率が続く中で、生…
それでもおカネを借りてしまった人は、借金苦にあえぐようになり、やがて生活を破綻させる人が増えました。これが社会問題化して、消費者金融への規制が強まったのでした。他方で、おカネを借りて消費を増やすことをあきらめる人たちも増え、ローン型の個人…